
- 2019/12/10
- アウトバストリートメントの正しい使い方とは?美容師が教える6つのポイント
- 髪質改善・ヘアケア
髪の乾燥に関するお悩みを、たくさんいただきます。パサつきやすい髪はまとまりにくく、素敵なヘアスタイルをつくるのが難しくなります。
ドラッグストアにもたくさんの商品が並んでいて、オイルタイプ、乳液タイプ、ミストタイプなど種類も多岐にわたるため、どれが自分の髪に合うのか迷ってしまうと思います。
今回は、比較的使用頻度の高いアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)との、正しい付き合い方をお伝えします。美容師歴20年以上の経験からお話しします。
アウトバストリートメントを使う目的
ひとつ目の目的は、摩擦によるダメージの予防です。滑りが悪くなっている髪は摩擦が起こりやすく、ダメージのリスクも高まります。摩擦が起こりやすい状態は、静電気も起こりやすい状態でもあります。髪の表面のキューティクルに膜をつくることで滑りが良くなり、摩擦から髪を守ることができます。
2つ目の目的は、髪に足りない油分を補い、まとまりやすくすることです。ダメージが進んでいる髪は油分が少なく、乾燥して毛先が広がりやすくなり、まとまり感が損なわれます。髪に油分を与えるには、外から補うほかありません。アウトバストリートメントは、しなやかさとまとまりを与える役割を担っています。
最近は香りを重視される方も多く、髪の香りづけとして楽しむという側面もあります。「髪に足りない油分を補い、コーティングするもの」と覚えておいてください。

つけるべき場所
髪は死滅細胞のため、生えてから時間が経つ毛先に近づくほど、ダメージのリスクが高まります。根元の髪が傷むことは、よほど強いハイトーンカラーやきついパーマをしない限り、起こりにくいものです。
頭皮からは天然の保湿成分である皮脂が分泌されるため、根元は自然に保護されています。すでに保湿されている場所にさらに油分を足すとベタつき、油分の重みでトップのふんわり感がつぶれやすくなってしまいます。乾燥している部分だけにつけることを意識してみてください。

髪質別のおすすめタイプ
細くて絡まりやすい柔らかい髪
コシがなくボリュームが出にくいため、軽い質感のものがおすすめです。粘性のあまりないサラッとしたオイルタイプ、もしくはミストタイプが向いています。絡まりやすい部分にだけ軽くなじませ、粗目のくしで梳かしてから乾かすと、滑りが良くなり扱いやすくなります。
髪の太い方・乾燥が激しい方
硬くて太い髪は、油分が足りなくなると毛先が広がりやすく、まとまりにくくなります。このような髪質の方には、粘性の高いオイルや、しっとりさせる力の強い乳液タイプがおすすめです。適量を毛先になじませると、柔らかくなり収まりが良くなります。

できるだけ毎日使わない
アウトバストリートメントは髪をコーティングするものなので、毎日のルーティーンとして使い続けると、少しずつ蓄積し、髪が重たくなっていきます。新しい製品を使い始めた直後は効果を感じやすくても、使い続けるうちに実感が薄れる。そんな経験はありませんか。
髪に油分が蓄積していくと、台所の換気扇についた油汚れのように、なかなか落ちにくい状態になっていきます。カラーやパーマをする際の妨げにもなり、仕上がりに影響することもあります。アウトバストリートメントの使用量は、少なめを意識するくらいがちょうど良いでしょう。
お肌のパックと同じように、乾燥が気になる時、まとまりにくい時に、必要な分だけ使ってあげてください。

アイロンを使うときには注意が必要
「アイロンの熱から髪を守る」とうたった商品も多く見かけますが、コテやアイロンでアレンジする際には、特に注意が必要だと考えています。
髪に何かをつけると、その分、物理的に髪は重たくなります。重たくなった髪は重力の影響を受けやすく、カールが伸びやすく、取れやすくなります。
高熱のアイロンでオイルを髪に焼きつけたり、ミストタイプを熱で蒸発させるような使い方は、髪への負担が大きく、避けたほうが良い使い方です。丁寧な美容師であれば、そうした使い方はまずおすすめしません。

依存しなくても良い髪の状態をキープする
最終的には、必要としない髪の状態であれば、使用しないほうが髪にとって良いという考え方が大切です。
髪からすると、どんなに良いとされる成分も本来は「異物」であり、何かをつけることは、その分重たくなるということでもあります。美しい髪は、良質なシャンプー・トリートメントと正しい扱い方だけで、本来は十分なのです。
アウトバストリートメントは、傷んでしまった髪を扱いやすくするための事後対応のアイテムです。使わなくても良い髪の状態を保つことが、一番大切です。ハイトーンカラーや縮毛矯正など、髪に負担の大きい施術は、髪の体力と引き換えに行っているということも、知っておいていただけたらと思います。

まとめ
本物の綺麗を手にするためには、日々の積み重ねが大切です。アウトバストリートメントは、使う必要のない状態をキープすることが理想です。
つけた瞬間はサラサラに感じても、使用頻度が高くなるほど、かえって髪の負担になることがあります。バランスを意識して、上手に付き合ってみてください。

ホームケアを頑張っていても、サロンで高価なトリートメントをしていても、結果がついてこないことには理由があります。綺麗になりたいという気持ちを、これからも応援していきたいと思っています。
ダメージ、生えグセ、髪のクセ、なりたいヘアスタイルなど、お悩みがあれば、LINEでもご相談いただけます。気になる箇所の写真を送っていただければ、より具体的なアドバイスも可能です。お気軽にご連絡ください。
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オーガニックプレミアムオイルシャンプー・トリートメント「エウレカ」各3,300円、アウトバスミスト「アネモネ」3,300円。
■ このブログを書いた人
NAOYA(キタウラナオヤ)
Xanadu(ザナドゥ)オーナースタイリスト
美容師歴20年以上。滋賀県草津市にて、完全マンツーマンのプライベートサロンを営んでいます。
東洋医学の経穴理論をベースにしたヘッドスパと、骨格・髪質に合わせた似合わせカットを得意としています。
Google口コミ平均評価4.9。頭皮と髪、そして心のケアを、一人ひとりに丁寧に届けることを大切にしています。


