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2019/11/01
白髪・薄毛の原因とは?美容師が解説する仕組みと対策
白髪・エイジングケア

30歳を過ぎるころから、髪や頭皮のお悩みが増え始める方が多くいらっしゃいます。増え始めた白髪、細くなっていく髪、少なくなっていく毛量、傷みやすさ、以前はなかったうねり。髪のお悩みは尽きません。

これらのお悩みに対して、何か対策をされていますか。あるいは、自己流のケアで変化や改善を感じられているでしょうか。

美容師として髪を扱う仕事をしているからこそ、知っておいていただきたい事実があります。情報として知っておいていただくだけでも、きっと役に立つはずです。

白髪の発生原因

加齢、遺伝的要因、生活習慣、ストレスなどは、よく知られている原因です。

それに加えて、カラーをすることでリスクが高まる可能性があることをご存じでしょうか。

2009年、アメリカのFASEBジャーナル(実験生物学のための学会連合の機関誌)に、白髪の発生原因のひとつが過酸化水素の蓄積によるものだという研究が発表され、美容師業界でも大きな話題になりました。

過酸化水素は、ヘアカラー剤に必ず含まれる成分です。活性酸素の一種であるこの過酸化水素が毛根に蓄積すると、白髪になりやすくなるとされています。

過酸化水素は、本来カタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼといった、人が持つ酵素によって日々分解されています。これらの酵素を十分に持つ若い時期には、何もしなくても過酸化水素は分解されるため、白髪になりにくいと考えられています。

ただ、年齢を重ねるにつれて、過酸化水素を分解する酵素の産出が少なくなっていくため、白髪になる可能性も高くなっていきます。

白髪への対策

分解する酵素を増やす

カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、白金ナノコロイド、ビタミンCといった成分には、活性酸素(過酸化水素)を酸素と水に分解する働きがあります。これらを体の内側・外側から補うことで、過酸化水素の分解を助けることができます。

外部から取り込まれる過酸化水素に注意する

過酸化水素は、ヘアカラーのほか、歯磨き粉のホワイトニング剤や一部の食品にも含まれています。

カラーリング直後の頭皮には過酸化水素が残留しやすく、白髪のリスクが高まるため、カタラーゼを使って分解することが必要です。

薄毛・細毛の6つの原因

①生活習慣の乱れ

質の良い睡眠が取れないと、成長ホルモンの分泌が減少し、髪も成長しづらくなります。

喫煙や過度な飲酒、ストレスは血行不良を招きやすくなります。髪への栄養は血液によって運ばれるため、血行が悪くなると栄養が届きにくくなり、薄毛や細毛の原因になりやすくなります。

②栄養バランスの乱れた食事

健康な髪を育てるには、栄養が欠かせません。過度なダイエットで栄養が偏ったり不足したりすると、髪も痩せていきます。

髪に必要な栄養素を多く含む食品としては、豆類などのタンパク質が挙げられます。近年注目されているのが、納豆に含まれるナットウキナーゼという成分です。緑黄色野菜に多いビタミンB2や、魚介類に含まれる亜鉛も、髪に良いとされています。

③DHT(ジヒドロテストステロン)の生成

全体的に髪が薄くなっていくタイプは、びまん性脱毛症と呼ばれています。

男性ホルモンの一種であるテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結びつくと、ジヒドロテストステロンという物質に変化します。この物質が毛根の細胞に作用すると、ヘアサイクルが乱れ、髪が細くなったり抜けやすくなったりします。

男性ホルモンや酵素の量には遺伝的な要素が強く関わっており、個人差があります。AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるものが、これにあたります。

医療機関では、専門的な治療薬が処方されることがあります。医薬品であり内服薬でもあるため、副作用等のリスクもあり、美容師では対応することができません。気になる方は、医療機関にご相談ください。

④間違ったシャンプー習慣

お使いのシャンプーの成分表示を、一度確認してみてください。

もし「ラウレス硫酸」や「ラウリル硫酸」といった表記があれば、注意が必要です。市販品の多くにはこれらの成分が含まれており、高級アルコール系シャンプーと呼ばれています。

これらの成分は洗浄力が非常に強いため、頭皮や髪への刺激も強くなります。刺激を受けた頭皮は、乾燥やフケ、炎症を起こしやすくなります。

頭皮の状態は、色によってある程度見分けることができます。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

透明度のある青みがかった色

健康な頭皮で血流も良く、きれいな髪が生えやすい環境です。お子様の頭皮を見てみると、わかりやすいと思います。

赤色

紫外線、シャンプー、カラーやパーマ、ヘアケア剤などの外的刺激によって、炎症を起こしている状態です。抜け毛につながる場合があるので、早めのケアをおすすめします。

ピンク色

頭皮が乾燥し、過敏になっている状態です。コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が失われつつあります。

茶色

血行が良くないため、古い血液が滞っている状態です。髪の成長に必要な栄養や酸素が届きにくく、老廃物がたまりやすい状態です。

黄色

睡眠不足やストレス、栄養バランスの乱れにより血液やリンパの循環が滞り、毛穴に皮脂が詰まっている状態です。

健やかな頭皮環境をつくるには、人が本来持つアミノ酸に近く、肌や髪に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

⑤頭皮のお手入れ不足

シャンプーの際に、頭皮を大きく優しく揉むようにマッサージすると、血流が良くなり、栄養や酸素が運ばれやすくなります。昔ながらの洗い方が、必ずしも正しいとは限りません。

育毛剤なども、つけるだけでなく、浸透しやすい頭皮環境を整えてから使うことで、効果の出方が変わってきます。頭皮も肌の一部なので、正常なターンオーバーを促すお手入れが大切です。

⑥カラーやパーマによるアルカリの影響

健康な肌や髪は弱酸性であることをご存じでしょうか。胃酸は強酸性、汗や血液は弱アルカリ性というように、人の体は場所によってpH(ペーハー)が異なります。それぞれの場所に適したpHを保つことで、健康な状態が維持されます。人の肌には常在菌が住んでおり、このバランスによってpHが保たれています。

カラーやパーマは、髪に変化を与えるためにアルカリ性の薬剤を使う必要があります。白髪を染めたり、なりたい髪色・髪型を楽しんだりするためには必要な工程です。

ただ、シャンプーで洗い流すだけでは、pHはもとには戻りません。できるだけ早く弱酸性の状態に戻すことが、頭皮トラブルや髪のダメージを防ぐために大切です。

薄毛や細毛でお悩みの方には、乾燥肌や敏感肌の傾向がある方も多く、地肌に栄養を届けにくい環境になっていることがあります。頭皮が刺激を受けると、体はそれを修復しようとしますが、頭皮が弱っていると、その修復に栄養が使われてしまい、毛根まで栄養が届きにくくなることがあります。こうした状態が続くことで、髪が少しずつ細くなっていくことがあります。

その他の脱毛症について

髪を毎日結んだり、同じ分け目を続けたりすることで、毛根に負担がかかり続けて起こる牽引性脱毛症や、出産後のホルモンバランスの変化によって起こる分娩後脱毛症もあります。

牽引性脱毛症は、結ぶのをやめたり分け目を変えたりすることで、毛根への負担を減らすことをおすすめします。分娩後脱毛症は、半年〜1年でホルモンバランスが整い、自然に落ち着くことが多いですが、気になる場合は医療機関にご相談ください。

髪は、年齢とともに少しずつ変化していく

今は髪のお悩みがなくても、年月とともに変化は訪れます。

髪の密度は20代前半がピーク、太さは30代半ばがピークとされ、30代後半からうねりが出始め、40代に入るとハリやコシが少しずつ変わっていきます。それに伴い、白髪や薄毛のご相談をいただくことも増えていきます。

1年後、3年後、5年後、10年後も、いつまでもヘアデザインを楽しんでいただきたいと、XANADUは考えています。

XANADUの取り組み

XANADUでは、以下のことを大切にしています。

①お悩みを共有するためのカウンセリング
②髪や頭皮の状態に合わせたヘッドスパコースのご案内
③残留過酸化水素の分解の徹底
④残留アルカリの除去の徹底
⑤薬剤施術直後の炭酸クレンジング
⑥最小限のダメージで行う薬剤施術

髪は、かけがえのない大切なものです。お悩みが増えて髪が扱いにくくなったり、ヘアデザインを楽しめなくなったりすることは、できるだけ避けていただきたいと思っています。

今日から正しいケアを積み重ねて、いつまでも素敵なヘアデザインを楽しんでください。

ホームケアを頑張っていても、サロンで高価なトリートメントをしていても、結果がついてこないことには理由があります。綺麗になりたいという気持ちを、これからも応援していきたいと思っています。

ダメージ、生えグセ、髪のクセ、なりたいヘアスタイルなど、お悩みがあれば、LINEでもご相談いただけます。気になる箇所の写真を送っていただければ、より具体的なアドバイスも可能です。お気軽にご連絡ください。

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■ このブログを書いた人

NAOYA(キタウラナオヤ)
Xanadu(ザナドゥ)オーナースタイリスト

美容師歴20年以上。滋賀県草津市にて、完全マンツーマンのプライベートサロンを営んでいます。
東洋医学の経穴理論をベースにしたヘッドスパと、骨格・髪質に合わせた似合わせカットを得意としています。
Google口コミ平均評価4.9。頭皮と髪、そして心のケアを、一人ひとりに丁寧に届けることを大切にしています。

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